土地探しをしていると、時々見かける旗竿地。少し特殊な形状であるがゆえに、どのような土地なのか気になっている方もいらっしゃるのでは?今回は、旗竿地について深堀りしていきましょう。旗竿地の概要やメリット・デメリット、購入前に気をつけたいポイントなどをまとめました。注文住宅をお考えの方は、内容を参考に旗竿地も検討してみてください。
旗竿地(はたざおち)ってどんな土地?
旗竿地とは、形状が旗と竿のようになっている土地を指します。
広い広い土地を単純に分割すると、道路に面さない土地が発生してしまうケースがあります。しかし、建築物を有する土地は、建築基準法に定められている「接道義務」を果たさなければなりません。具体的には、原則4m以上幅員がある道路に敷地の一部が2m以上接する必要があるのです。
接道義務を果たすため、道路に面さない土地は道路に向かって通路(路地状部分)を伸ばし、2m以上接するように分譲されます。これが旗竿地となります。狭い通路を進んだ奥に、家が建つ広い土地があるとイメージすると分かりやすいでしょう。

旗竿地ならではのメリットとデメリット
旗竿地は特殊な形状をしているがゆえに、特有のメリットとデメリットがあります。
旗竿地のメリット
旗竿地のメリットは、次の4つです。
・土地価格がリーズナブル
・道路からの騒音や視線が気にならない
・子どもやペットを庭で遊ばせやすい
・路地状部分を活用できる
旗竿地は形が整っていない「不整形地」に分類されるため、土地の評価が低くなる傾向があります。整形地に比べ、およそ7~8割の価格で販売されることが多いでしょう。
また、旗竿地は道路から奥に入ったところに家を建てられるので、車の騒音や通行人の視線があまり気になりません。玄関を出てすぐ目の前に道路がなく、子どもやペットを庭で遊ばせやすいのもメリットです。
また、路地状部分を活用できるのも魅力でしょう。家庭菜園の畑を作ったり、駐車場にして奥の広い敷地に大きな家を建てたりと、アイデア次第で有意義なスペースとなります。

旗竿地のデメリット
一方、旗竿地には3つのデメリットが考えられます。
・建築費用がかかりやすい
・日当たりや風通しを確保しにくい
・無駄なスペースが生まれる可能性がある
旗竿地は四角い土地に路地部分がプラスされているがゆえに、建築コスト高くなりやすいでしょう。例えば、電気を通す電線や水道管を引きこむ場合、工事の距離が長くなり費用がかさむのです。
また、旗竿地は周囲が建物に取り囲まれているケースが数多くあり、日当たりと風通しの確保も課題になります。さらに、路地状部分が活用できないと無駄なスペースが生まれかねません。

旗竿地で後悔しないための秘訣
「土地代が安いから」「静かに暮らせそう」と安易に旗竿地に家を建てると後悔する可能性があります。ここでは、旗竿地の購入前に確認したいポイントと、デメリットをカバーする家づくりのヒントをまとめました。

旗竿地購入前のチェックポイント
旗竿地の購入前は以下の2点をチェックしましょう。
・路地状部分の間口と通路の幅
・ライフラインの有無
道路と路地状部分が接する間口が、接道義務の2m以上を満たしているか確認してください。時折、2m未満の物件があるので、注意しましょう。
ただ、間口が2m以上でも通路の途中が2m未満になっていると「家の建築に必要な重機が入れない」「駐車場にできない」といった問題が起こりかねません。路地状部分を駐車場にするなら、通路の幅が2.5m以上ある物件が望ましいでしょう。
そして、電気や水道といったライフラインの引き込みが済んでいるかのチェックも必須です。もし未完了で工事が必要なると、費用がかさむ恐れがあります。
旗竿地のデメリットをカバーする家づくりのヒント
旗竿地のデメリットをカバーできる工夫の一例を見てみましょう。
・LDKを2階に配置して家族が集まる場所の明るさを確保する
・ウッドデッキが接する部屋に吹き抜けを設けて光と風の通り道を作る
・床面積を広くできるよう3階建てにする・ロフトを設置する
旗竿地の課題となりやすい採光と風通りを確保するには、吹き抜けを設置するほか、思い切ってLDKを2階以上に配置するのもいいでしょう。日当たりなどを考慮して南向きの旗竿地を探すのも1つの手ですが、間取りの工夫次第でデメリットのカバーは可能です。
家を建てる部分の敷地が狭い場合は、3階建てにする・ロフトを設けると、広々と生活できるでしょう。
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