不特定多数が関わる現場では、衛生管理が特に重要です。しかし、実に多くの現場で誤った消毒・除菌の手法が横行し、その結果、食中毒やレジオネラ症、ノロウイルス感染症などといった菌・ウイルスによる事故が発生しています。「今まで感染症事故を起こしたことがないから大丈夫」「ここはそんな不衛生なことをしていないから問題ない」と、知識の浅い担当者や責任者の思い込みが、二次被害を引き起こすことも珍しくありません。
浴場衛生管理
レジオネラ症の恐怖
「レジオネラ症」という感染症をご存知でしょうか。レジオネラ属菌という細菌が原因で起こる感染症であり、これまで入浴施設での感染事例がたびたび報告されています。レジオネラ症の症状としては、高熱や呼吸困難、吐き気、意識障害などが挙げられ、急激に重症化し死亡に至ることもあるのです。レジオネラ症による肺炎は健常者もかかりますが、免疫力の弱った状態の方や高齢者や幼児などは特に感染しやすく、重篤化しやすい傾向にあります。レジオネラ属菌は自然界にも存在する菌ですが、温浴施設に多く見受けられる循環式浴槽・濾過器などがレジオネラ属菌を繁殖させてしまいやすく、このような水あるいは空気中に分散された水の微粒子(エアロゾル)を吸い込むことにより、レジオネラ肺炎が引き起こされています。
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正しい薬剤選定と
適切な衛生管理detergent通達が出されているにも関わらず、レジオネラ症の発症を防ぎ切れていないのが現状です。公衆浴場はたくさんの方が入浴されます。浴槽水中には皮脂や汗、その他有機物質などが多く混入します。そのため、塩素系薬剤で適切に管理しているつもりであっても、消毒効果が著しく低下してしまうのです。
また、天然温泉などでは含有物質の他、アルカリ泉質が影響し、塩素系薬剤の効果がそもそも発揮されていないことも多いのです。
弊社では、施設ごとに異なる浴槽水質や利用状況を調査させていただき、適切な衛生管理がいきわたるよう、薬剤の選定から確実な衛生管理手順に至るまでアドバイスをさせていただいております。 -
GS-200(浴槽用)を
用いた浴場衛生管理public bath「公衆浴場における衛生管理要領等の改正について」において、浴槽水の循環ろ過配管については、「年に1回程度は循環配管内の生物膜の状況を点検し、生物膜がある場合には、その除去を行うことが望ましいこと」と示されています。弊社では浴場利用者だけでなく、施設の維持管理に当たる担当者様にとっても安全で、そして責任ある管理者様の負担を大幅に軽減する「GS-200(浴槽用)による浴場衛生管理」をご提案いたします。これは、レジオネラ属菌の巣窟となりやすい、バイオフィルム(循環配管内に微生物が堆積し膜状になったもの)にすみやかに作用し、配管やゴムパッキンに影響をほとんど与えることなく洗浄が行える工法であり、安全性が高く、すすぎ水量が少なくて済むのが大きな特徴です。
なお、本作業実施後に水質検査を行い、万が一レジオネラ属菌が検出された場合は、無償にて再度清掃作業を実施させていただく「レジオネラ対策安心保証」サービスが付帯しております。 -
浴槽水の水質検査と
衛生管理手法water quality厚生労働省「公衆浴場における水質基準等に関する指針」では、浴槽水の水質基準について以下のように定められています。
・濁度は、5度以下であること。
・過マンガン酸カリウム消費量は、25mg/L以下であること。
・大腸菌群は、1個/ml以下であること。
・レジオネラ属菌は、検出されないこと(10cfu/100ml未満)。
・ろ過器を使用していない浴槽水および毎日完全に換水している浴槽水は、1年に1回以上、連日使用している浴槽水は、1年に2回以上(ただし、浴槽水の消毒が塩素消毒でない場合には、1年に4回以上。)、水質検査を行い、その結果は検査の日から3年間保管すること。
弊社では浴槽水の水質検査を実施し、その結果不適合であると判断された浴槽水に対して適切な衛生管理手法をご提案し、レジオネラ属菌等が検出されなくなるまで、根本解決を図ります。
info浴場衛生管理についてのお問い合わせ・ご相談
浴場衛生管理は法令の他、設備や水質、そして薬剤に関する知識が複雑に絡み合っています。弊社では安全で快適な浴場を利用者の方に楽しんでいただくため、また施設管理者様や責任者様が安心して維持管理にあたっていただけるよう、浴場衛生管理についてのアドバイスや作業指導を行います。
浴場衛生管理についてのご相談、ご質問がございましたら、メールフォームよりご連絡ください。また弊社衛生管理薬剤の紹介サイト「spalux.jp」もございますので、こちらもご覧ください。